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　最近、長崎港の埋立地に、外資系保険会社最大手の、自社ビルができました。
長崎のコールセンターから、全国に発信するといえば、聞こえはいいのですが、
景観も、へったくれもありません。

　その理由というのが、
「長崎弁が、共通語に、近いため」という、全く理解しがたい説。
クセが少なくて、矯正しやすいということらしいのですが、うそ臭い。
そんなのありえない。
長崎出身の著名人の多くは、東京在住にもかかわらず、長崎弁丸出し。
違うのは、草野仁と美輪明宏のお二人ぐらいでしょう。

　私の家族も、コールセンター勤務経験がありますが、訛りが全くないので、
お客さんからは、東京都にある長崎の人と、よく間違われていました。
でも、かなり稀な例だと思います。
ただ、顔立ちが、彫りの深い濃口なので、ホテルのフロントで、外国人と間違われて、
英語で話しかけられたことがあるそうです。
これも稀な例でしょう。
　私だけは、祖父母と生活していたせいか、訛りがきつく、時々、主人にも理解できない、
古い長崎弁を操って、困らせます。
かくいう、主人も、話し出せば、ジャパネット高田社長と、変わりません。
二人そろって、学生時代は、放送部に所属していたというのも、嘘のような、本当の話です。

　長崎の景気は、日本一を争うほど、低迷していますが、
美しい港の入り口にそびえ立つ、社名を掲げた巨大なビル見るたび、
何か大事なものを失ってしまったような、複雑な気持ちになるのです。