不器用者のモノづくり〜陶芸〜/あかね麻可
陶芸を始めて1年が過ぎました。土をさわっていると無心になります。
作品ができるまでを紹介しながら、自分が毎度やっていることを振り返りたいと思います。
2006年9月2日
今回はタタラ作りです。タタラとは土を型抜きクッキーの生地のように伸ばしたものです。
このタタラを新聞紙を巻いた筒に巻き付けて形をつくりました。
端っこを糊でくっつけて土が丸い筒になりました。糊は陶芸の土に大量の水を含ませたものです。
端の盛り上がった土は指でこすってくっつけます。
最後の仕上げが指というのが、陶芸で気に入っていることの一つです。
この筒が何になるかは次回のお楽しみに。
2006年9月17日
今回は前回つくった筒の仕上げをし、付属品をつくりました。陶芸は何でもアリの世界です。写真では形をつくるのにハサミを使っています。細い筒状にするための型は筆です。身近なものを利用して、また身近で使うものをつくるのが面白いと思います。
筒にポンスという道具で一つ一つ穴を開けていきます。穴を開けた部分に細い筒をくっつけると…陶器のポットができあがりました。穴は茶こし用です。予想よりかなり大きくなってしまいました。
2006年10月8日
今回は足並みをそろえるため、ゆっくりペースで制作、ようやくポットの形が整いました。本体が素焼きをした状態。フタは同じ土をこねて、これから素焼きするところです。
素焼きしたものは紙ヤスリで形を整えます。土のクズを取り除く程度。釉薬(ゆうやく)をかけるので、多少の凸凹は問題ありません。フタは前回で型だけ取っておきました。ビニール袋に入れて保存して見てみたらカビが…。でも大丈夫、水で拭き取っておしまい。素焼きで超高温殺菌ができますから。
次回はいよいよ釉薬がけ。ポットのデザインが決まります。
2006年10月29日
素焼きの終わったポットに釉薬(ゆうやく)をかけて色をつけます。
教室ではバケツにたっぷり釉薬が入っています。
そのままだと水が分離しているのでかき混ぜる必要があるのですが、これが結構重いです。
ひしゃくで回すだけでなく、上下に動かして均一にします。
あとは手で持ったり、小さな物だと道具を使って、バケツにドボンと入れて色づけです。
指の痕など釉薬ののらなかった場所は後から筆で塗り足して埋めます。
底は焼くときに溶け出すと釜の中でくっついてしまうため水をぬらしたスポンジで拭き取ります。万一、釉薬がけを失敗したり、気が変わって別の色にしたくなったら、水でざっと流してやり直しができます。
技術がなくてもフォローのきくところ、失敗してもやり直しがきくところが陶芸の好きなところです。
2006年11月23日
ついに陶器のポットが完成しました。
よく見ると蒸気を抜く穴がすっぽり釉薬で埋まって使えませんが、フタがずれているので問題なし(^^;)
内側の底の仕上がりはかなり雑ですが、この通り見ただけではわかりません。
ついでにおそろいのカップをつくりました。
小さかったので次はもっと大きく、また1個ではさみしいので仲間をつくりたいです。
色違いのカップにしてもいいかも。『完成、おしまい』でなく、あとから別の欲が出てきます。
余った粘土で雪だるまと鏡餅をつくってみました。
手で好きな形をつくるときが一番楽しいです。
作品のカッコよさは二の次、自分が使うものなので気に入れば万事OKです。
たまにネタが尽きたときは友達に、プレゼントするから何か欲しいものない?で乗り切ります。
思いもかけないものをつくることでよい刺激になります。ついでに喜ばれます。
完成品を持ち帰り、家での時間がさらに自分色に染まるのでした。満足満足♪
活躍できるよう、お湯を沸かして、紅茶をつくって…できれば人を呼びたいなぁ。
陶芸はその後の時間も楽しめるので、一度で何度でもおいしいです。
さて、次は何をつくろうかな?
投稿者 apollo : 2006年09月17日 16:49
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://apollo.s183.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/36