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番外編/あかね麻可

彼はある職業をめざしていました。高校生の時からです。
友達にも家族にも公言していました。

高校卒業後に就職してもよかったけれど、親の薦めで大学に進学することにしました。
勉強が苦手なので浪人、一年後、大学に通い始めます。
在学中に中退を覚悟で就職活動を始めますが失敗。幸か不幸か大学を卒業しました。

その職業に就くには試験に合格しなければなりません。
実は難易度はそれほど高くありません。
でも勉強が苦手なのでその壁を越えるのが難しいのです。
彼よりやる気のない人たちが簡単に合格しているのが現実です。
(本人はそういうことで人と比べたりする発想はまるでないけれど)

卒業後その仕事に就くことができず別の会社に就職します。
でもやる気が起きず3ヶ月で辞めてしまいました。
そしてバイトをしながら憧れの仕事をめざして努力するもことごとく失敗。

親に「いい加減に夢ばかり見ずに就職しろ」と言われ、ケンカをすることもありました。
それでもフリーター生活に嫌気が差したため就職することにしました。

営業の仕事をしながら勉強を続けて1年余り、ついに合格しました。
試験を受け始めてから6年かかりました。
ボーナスをもらって会社を辞めるとき、社長から個人的にお祝いをもらいました。
親は「それだけなりたかったんやな」と言ったそうです。

さて現在。
仕事に文句や不満を言うこともありますが、「ホントは好きなくせに」と言いたくなる内容です。
拘束の多い仕事ですが、仕事の時は生き生きと、充実した時間を過ごしています。
家にいるときでも仕事に使える個人資料を探すためネット検索したりしています。

夢を叶えて維持することは見ていて大変なのがわかります。
でも揺るぎない自信をもたらすことも見ていてよくわかります。
毎日、地味な仕事をこなしています。

ただ一つの後悔は最初の就職先を3ヶ月で辞めたこと。
引き留める人(社長)がいたのに夢を言い訳にして逃げてしまったからです。

夢は目標の高さではなく、本人が叶えたいものであること。
あきらめないで続けること。(年齢制限まで頑張るつもりだった)

人の意見を聞かないお気楽天然君は考えるより実行あるのみです。
作文で書き出しを1マス下げることを26年間覚えなかったような人です。
おそらく注意されているはずだけれど頭に入れる気がなかったのだろうなぁ。

夫の話でした。

投稿者 apollo : 2006年10月12日 19:34

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